缶詰はあったけど、缶切りはなかった

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缶詰の発明は1810年。
しかし缶切りが発明されたのは、何と50年ほどのちの1858年。
それまではノミや金づちを使ってこじ開けていた。
戦場では缶を銃で撃って開けることもあったそうで、中身が飛び散
って残らないこともしばしばだったとか(笑)。

↓  ↓  ↓

そもそも缶詰の原理が生まれたのは、軍事目的から。
遠征における食料補給の問題に悩まされていたフランス皇帝ナポレオンが、
携帯に便利な保存食のアイデアを一般公募したのがきっかけです。

これにこたえたのが、フランスの菓子職人ニコラ・アペールさん。
このとき(1804年)はまだ、缶ではなく“びん詰め”だったようですが、
原理はほぼ今の缶詰と同じようなものでした。

しかしガラスびんは、重いし破損しやすい。
確かに保存はできても、携帯食としては不向きですね(笑)。

そこで登場するのがいよいよ“缶詰”です。
1810年にイギリスのピーター・デュランドさんが缶詰を発明しました。
ただし、初期のものは殺菌の方法に問題があり、たびたび中身が発酵して
缶が破裂するという事故も起きたらしいショック

まあ、これでずいぶん保存・携帯に便利にはなったわけですが、上に述べたとおり、
当初、缶切りは発明されず、開封はノミと金づちを用いる非常に大変なものでした。
だから気の短い人は、銃で撃って開けたようとしたんでしょうかねえ(笑)。

そんなわけで内容物が固形物に限られ、液状のドリンク類などは入れられませんでした。
1858年についに缶切りが発明されると液体もOKとなり、バリエーションがぐっと広がりました。

この偉大な発明(笑)をしたのは、アメリカのエズラ・J・ワーナー。
これでようやく開けるのに変な苦労をしなくてよくなったわけです(笑)。
最近ではプルトップが付いている缶詰がほとんどですから、ますます楽ですけどね音符

ちなみに缶詰需要が爆発的に広まったのは、アメリカの南北戦争時代(1861~65年)。
やっぱり軍用なんですね……。

さて。

日本で本格的な缶詰生産が始まったのは1877年10月10日。
(どうやら缶切り発明後のようです(笑)。)
このことから日本缶詰協会は10月10日を缶詰の日と定めています。

当初は軍事利用、もしくは輸出用として製造され、かなり高価なものでした。
それが庶民に普及するきっかけとなったのは、1923年の関東大震災。
アメリカから送られた支援物資に缶詰があったことからだそうです。

ちなみに。

作家や漫画家さんがホテルなどにこもって原稿を書くことを「カンヅメ」と言いますが。
あれは「缶詰」ではなく「館詰め」だそうです。

ついでに。

「世界一臭い缶詰」として有名なのがシュールストレミング。
主にスウェーデンで食べられている缶詰で、ニシンを塩漬けにして缶の中で発酵させたもの。
がんがん発酵が進んでいるので、缶が膨らんでいます(笑)。
空輸は気圧の変化で爆発する可能性がある(!?)ので、もっぱら船で輸入されるとか。

ふーむ、缶詰の話をしているはずなのに、戦争とか爆発とか何やら物騒な単語が続出しちゃいましたね(苦笑)雫

<文責・秋田大介>

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