ウィズコロナ時代、マイクロツーリズムで私たちは何を得るのか

ウィズコロナ時代、マイクロツーリズムで私たちは何を得るのか

マイクロツーリズムは星野リゾートの星野佳路氏が提唱した言葉。
定義は曖昧で、住んでいる都道府県内、車で1時間圏内、地域内なら可など割れてます。

マイクロツーリズムとは

星野リゾートの解釈としては以下で「地元」という表現を用いています。

国内外に42施設を運営する星野リゾート(長野県軽井沢町/代表 星野佳路)は、新型コロナウイルスの影響が観光業界に及び、不安視される中、長期化するWithコロナ期における旅のあり方として、「マイクロツーリズム」を提案します。遠方や海外をイメージすることが多い「旅」を、地元に目を向けて楽しむ「マイクロツーリズム」を推進することで、コロナ期の旅行ニーズに合わせたサービスや、地元を深く知るきっかけ作り、そして感染拡大を防止しながら地域経済を両立する観光など、新たな旅のあり方を創造し、提案します。
https://www.hoshinoresorts.com/information/release/2020/05/90190.html

wikiでは「ミニマムツーリズム」「スモールツーリズム」「ショートトリップ」や安・近・短といった言葉との関連性が指摘されてます。

マイクロツーリズムが提唱される以前から、安・近・短を主眼にした「ミニマムツーリズム」や「スモールツーリズム」あるいは「ショートトリップ」といった呼称で実施してきた観光地(自治体やDMO(観光地域づくり法人)による)もある
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0

新しい言葉を提唱して認知を得るって感じ。
第一想起を取れという言葉を思い出す…

ショートトリップとの違い

関連語の中で一番普及しているのがショートトリップですが、ショートトリップは短期間の旅行を指しています。
概ね日帰り旅行から1泊2日の週末旅行がショートトリップ。
期間さえ短ければどこまでも行っていいので、0泊台湾ツアーなどもショートトリップ。
国境や距離は関係ありません。

マイクロツーリズムは移動距離を制限した旅行方法で、旅行期間は関係ないのでショートトリップとは明らかに異なります。

安・近・短との違い

安・近・短=安い、近い、短いは余暇の過ごし方を指す言葉です。
旅行以外の意味もありますが、「安・近・短で旅する」のように表現されます。

マイクロツーリズムは安さや短さを制限していないので、安・近・短とは異なりますが「安・近・短のマイクロツーリズム」という表現は成立します。

マイクロツーリズムによって得るもの

むしろ「安・近・短なのがマイクロツーリズム」と解釈してしまいそうになる、でも違和感がある。

そこでこの言葉が星野リゾート代表が提唱した言葉であることに着目。

テレビで星野佳路氏が「マイクロツーリズムの旅行者は旅行先の地元の食材などは慣れ親しんでいる、それを前提として新しい食べ方を提案する」と話していました。
旅は発見ですが、全く新しいものに出会う旅ではなく、角度を変えて見ることで新しい気づきを得る。
そこに距離は関係ないということです。

そして、忘れてはいけない事がもう一つ。

私たちは「知っているようで案外何も知らない」という事です。
近所だっていつも通る曲がり角をひとつ変えただけで違う風景がある、自分ですら知らない自分はいる。
知らないことを自覚すると、今までスルーしていた情報が新鮮に感じられる。

まだまだコロナウイルスに対する警戒は続き、オリンピックは延期され、なぜか梅雨も明けず、このままだと冷夏という噂もあります。
憂鬱になりがちな今の情勢で、見えるものすべてがグレーに見える時がある。
外からの刺激と内からの自覚で、グレーに見えているものに鮮やかさを加えていく。

私の考えるマイクロツーリズム

私の考えるマイクロツーリズムは、移動は近場だけれども、新しい場に身を置いて日常とは異なった気づきを得ていくことかなと思いました。

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